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イギリスでインダストリアルデザイン専攻中 の日本人大学生、吉田巧による雑記帳。デザイン以外のことを多く書いています。デザイン作品は右のリンクからどうぞ。
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世界で最も有名な都市公園、セントラルパーク

2005/01/18, Tuesday

Park viewニューヨーク、マンハッタンに所狭しと延びる摩天楼群。そのど真ん中にぽっかりと大きな空間が広がっている。恐らく世界で最も有名な都市公園であろうセントラルパークがある場所だ。世界最大の都市に住む人々の大切な憩いの場として親しまれ続けている。結構前のことになるがイギリスのChannel Fiveの番組 “We Build This City”でセントラルパークについて語られているのを観てこの公園がとても優れた都市景観デザインとしても知られているのを知った。

■ アメリカ初の大規模都市公園
セントラルパークは縦4km、横0.8km、面積約3.2 km²の広さがあり、中には9千台にのぼるベンチ、12の球技用広場、21の遊び場の他に、様々な「自然」が存在する。1853年にニューヨーク市が公園の建設を決定し、一般からデザイン案を募集した。同8年、イギリス系移民のカルヴァート・ヴォークス(Calvert Vaux)とフレデリック・ロー・オルムステッド (Frederic Law Olmsted)のグリーンズワード計画(Greensward Plan)が選ばれ、公園の建設が始まる。その後、歩行者、サイクリストや乗馬用の路を分離した「独立循環システム」など、外部からのアイディアを取り入れつつ完成した。

Satellite view公園の大きな特徴の一つが、全て人工的に作られたにも関わらずいかにも自然らしくみえるこの「自然」。川も池も滝も樹木も全て入念に計算され実現された。計画の持ち上がった1850年頃にはただの荒野だったのが今ではまるで何百年もそこにあったかのような姿でそこに佇んでいる。更に、完成度の高い自然環境の実現でかつてのままなら見られなかった野生動物も住み着いているそうだ。公園でバードウォッチングをする人も多い。
自然の他にも公園外の影響が最小限になるように公園を貫く4本の車道を地下に埋めるなど、様々な工夫が施されている。ちなみに完成当時は設置した池が冬に凍り利用者がスケートを楽しめたが、今ではヒートアイランド現象のど真ん中にある為、それはないとのこと。

また1970年代には一度公園の評判が下がったそうだが、その後80年に設立されたセントラルパーク管理局が市に代わって公園の維持・管理・改良を担当している。現在は「都会のオアシス」と揶揄されるのとは反対に強盗やレイプなどの犯罪の温床になっているのが問題だとか。

それにしても人工的な自然を取り入れた大規模なデザインとして、持続可能という面においてもとても成功している事例だと感心した。アメリカを訪れる際には是非立ち寄って自分でその外観の裏にあるデザインを見てみたい。

■ 疑問
しかしここで疑問に思ったことがある。人間の活動によって様々な場所でその地特有の生態系が変化、或いは破壊されてきた。この中央公園の場合はその逆だ。それまで「自然」に廃れて多様な生き物が暮らすことが出来なかった環境を新たに生物が住めるようにするのは奨励されるべきことなのか。
どう思います?

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