登校前の朝寝
通勤ラッシュの人混みが大嫌いだ。人混み自体は割と好きなのだけど、自分と無関係の人混みの中に混ざって動いている状態は嫌。誰だってそうだろう。ここ4年ほどは寄宿制の学校のおかげでそんなものとは無縁の生活をしているけど、大阪の高校に通学していた最初の頃は多くのサラリーマン、学生に混じって自分も毎朝ラッシュにもまれていた。
そんな中、いつ頃からかは忘れてしまったけど、ラッシュを避けるため時間帯をずらして登校するようになった。ラッシュ時の後では遅刻してしまうから自然と前になる。それで6時頃には家を出るようになった。当時住んでいたところは都会のど真ん中だったのだけど、まだ動き出す前の都心を歩くのは気持ちが良い。
早朝に電車に乗るようになってその時間帯には変わった人が多い事に気づいた。いかにもオタク気なオーラを放ってる人。ずっと痰の切れないおっちゃん。朝帰りと思われる女性。終電を逃したのであろうサラリーマンなど。そんな人たちを観察して楽しんでる自分も変人かなと思いながら乗っていた。
学校のある池田駅まで家から通常1時間ちょっとかかる程度だったから駅についても8:45分開始の授業までは随分時間がある。この時間が僕は大好きだった。7時過ぎに学校へ行ったってまだ閉まっているので外で時間をつぶす。大体は昼寝、ならぬ朝寝。お気に入りの場所は学校近くの公園と池田病院の裏にある小さな公園。
静かな住宅街を抜けて公園のベンチに座り、鞄をおろして一息つく。たいていは誰もいないから自分の好きなベンチに座って横になって空を見ることができた。晴れてる日は顔を出したばかりの太陽ともうすぐ沈む月が見えたりして。そしてそのまま眠りに落ちる。といってももちろん熟睡するわけじゃないから15分おきくらいに起きては時間を確かめたりするんだけど。
この時間は自分にとってはとても有意義だった。大半が決められた日程の中でそこに属さない「無駄」な時間。たまに小説を読んだり、定期考査のある時期はそこで復習したりする他にも雲の流れを延々と眺めたり、独りたってる木と会話を試みたり。ある意味でストレスを解消というか、元から溜めない為の行為だった気がする。
半年くらいこんな事をしていたけどそれを知った両親に「公園で寝るやつがあるか!」と叱られやむなくやめた。
まぁ一度それで寝坊して期末テストに遅れたこともあったからやめて正解だったかな。


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